新年あけました!今年最初のコラムはザイレム代表選手のツーショットから。
この2者の違いはホーントにうんざりする位数多くの問い合わせをもらうのだけれど、いつものことながら吹いてみなけりゃわからない。とは言え2者が同時にあるなんて恐らくほとんどアリエネーので、写真でせめてもルックスの違いをどうぞ!



広角レンズで撮ったので大きさの差があるみたいに写ってるけど、全長はほぼ同じ。で、目立つのがメッキの色濃度。Weberが 14K、 Gerdtが 24Kの金メッキでメッキ厚は全く同じなんだけ ど、黄色っぽいのと赤っぽいのの差がこんなに出るとは意外だった。



ところで、よく「オレは銀メッキしか吹かない」とか「オレはラッカー」とか仕上げで自分の楽器を決めてるなんてヒトがいるけど、はっきり言って仕上げの差より個体差の方が大きいと思う。現実問題として一本のパツラを金、銀、ラッカーなど仕上げを変えてその差をウンヌンなんて不可能だし、仮にやったとしても仕上げを変更する度にバフィングなんてしてると地金の厚みも変化してしまう。吹いてみてよければ結局それがベストなわけで、仕上げそのもので相棒の選択するのは危険だということ。それによくある例として、「これにラッカーかけてみて」「銀メッキにしてみよう」なんて、あとから仕上げを変更したヒトで成功した例は経験上過去一度も無いってこと。「やっぱ前の方が鳴ったよなあ・・・」となるのがオチ。
まあとにかく自分の耳をもっと信じなさいよってことよ。あのプロがどうの、あの本には、なんて頭パンパンの奴に限って自分はこの音だという主張が全くないし、みんな同じ様なバッサバッサの山手線ホームのアナウンスみたいな音を出してるのを最近店でみてて痛感する次第。でもホント、パツラって一発吹いたその音でその人間のすべてが出てしまうから実にコワイ楽器だよねえ!今年はもっと個性あるしかも音楽的な音を出せるプレーヤーがどんどん出てきてほしいよねえ、全く。いつまでも「ギブ・ミー・チョコ」じゃねえっつうの!!