Hans Kromatが入ったので今回はコレ!
支柱ナシでMボア仕様のこのモデル、わかる人にはもうわかってしまっている通り、Original Martin Committeeの60年代のモデルをモトに作ったもの。とは言え「完コピ」では意味がない。オリジナルのイントネーションの悪さやデッド・ポイントを無くして、ベル径もほんのわずかに大きくしてppでの音像の崩れを抑えた訳。



どういう訳かウチのお客さんにはCommitteeのファンがやたら多く、オリジナルはホームページに掲載する間もなく争奪戦となる状況だが、最近は入荷するもののほとんどが「ナンチャッテ仕様」ばかりであるのも事実。リードパイプやチューニングスライド、果てはベルまで全く違うパーツがくっついてリフィニッシュされたものが堂々オリジナルとして巷で数十万円で売られてる始末。



そこで「なんとか2004年の現在に当時のサウンドのパツラを再現できないの?」、のコンセプトから出来たのがコレ!個人的には色つきでゴリゴリ彫刻入りの「仏壇仕様」が好みなんだけど諸氏の反対に会い「サウンド重視のブイシーなヤツ」というスタイルに相成った次第。



軽やかなのに厚みがあってffでも鼻声にならないこのモデル。超高速フレーズをコロコロふいても音像が崩れずにスジコじゃなくイクラに聴こえるあのサウンド!ズージャの粋なカッコ良さを凝縮した様なあの音で思いっきり唄ってほしい。そういう意味でホントに「音楽できる」プレーヤーに吹いてもらいたいモデル。
まあ、いつも言ってる様に「音」を「言葉」で説明するのがいかに馬鹿げてるかはご存知のとおりなので自分で吹いて確かめてみて!ただし間違ってもいきなりfffでハイノートをド汚い音で吹く輩には吹いてもらいたくないのであしからず。