今回はマッピの変わったところを数点。
先ずは、Asymmetric。JohnH.Lynch先生発案のカップが半分しかないモノ!1点ごとにポーチと延々数ページに及ぶ「取扱説明書と研究報告書」が茶封筒に入っているという実に学術的な格調高いマッピ。モデルはLead,Opera,3Cの3タイプだけ。

 

次が、Giorgianni 2000。米国のJoe Giorgianni氏の使っているモデルで、ラインナップはこれ1種類だけ。強烈に浅いカップで口径も小さめ。
そしてFokus。Lead, Artist,AllAround,Principal,Symphonicの5種類のカップと1.5、3、7、10.5の4種類のリム径の組み合わせでラインナップを構成。マッ平らな薄めのリムときれいなボウル状カップ。



以上のマッピに共通してるのが、ある程度の期間、使いこなしの為の「練習」が必要であるということ。特にAsymmetricは何せ下唇に接する部分にカップが無いので最初は相当な違和感があるし、セットする最適な位置を感覚的に探し出すのが大変!まあその辺は付属の大論文に詳細に記述してあるからじっくりと取り組んでみる価値はある。

Giorgianniもここまで浅いカップはアンブシュアのセッティングを変えないと唇が底にくっついてしまって音が出ない!ところが”ヘロヘロにリラックスして吹くコツを覚えると、ラッパってこんなに簡単なんだと思えるほどEasyに演奏できる”そう!?ホンマカイナ・・・?

でもこれだけいろんなバリエーションが次々出てくるという事は裏を返せばラッパっていかに悩み多き楽器かという事であり、つくづく難しい楽器であることを再認識させられてしまう。