今回は久々のルイフなモデルを2機種。
先ずはオールズのメンデス・モデルのコルネット。見ての通りパツラと何ら変わらない外観で「どこがコルネットやねん!」と思う方も多いだろうが、れっきとしたコルネットでご丁寧にもベルに"Mendez Cornet"とでっかく刻印してある!当然マッピのレシーバーはコルネット・シャンク。そこで肝心のサウンドだが悔しいけどまんまとメンデス氏の狙いの音がする!巻きがこうだから本来のコルネットほどダークじゃないけどパツラとは明らかに違う柔らかなサウンドがする。しかも音の輪郭ははっきりしてるのでボテボテにはならない。そんな非常にオリジナリティーのある音色はまさ
にこれしか出せない訳で、キワモノではない実戦向きの楽器だ!



次はブレッシングのアーティスト・モデル。ブラウニーのギグ用として有名な楽器だが、ここで定説を崩すようで恐縮だが彼の最も大事にしてたのはフレンチ・ベッソンだったという事。ウチが扱ってるギターのブランドにベネデットという名機があるが、それを使用してるのがジョン・ピツァレリ。彼はギグにはベニヤ製のギターを使ってる。なぜならガンガンの照明や搬入・搬出時の衝撃を考えるととてもじゃないけど大事なギターをツアーには持ち出せないと言う訳。これと全く同じケースがこのブラウニーのブレッシング。彼のブリヴェットとは全く違う音の傾向だしボアもベル径も全くサイズが違う。当然エンドース契約からジャケットなどの露出はブレッシングなんだけど実際の録音はブリヴェットが使われたのは当時のメンバーや仲間内のパツラ吹きの証言するところだ。でも逆に言えばどちらも結局”ブラウニー・サウンド”にしてしまった彼の凄さが偲ばれるわけで、大体20代の前半で"WithStrings"みたいな強烈にリッチで歌心あふれるプレイができたなんてまさにジラレナイシンだ!!”