さてGuest Columの今回のお客様は星野氏です。何度か氏の作品もご紹介していますが、なんとも暖かいホッとする様な作風で私も氏の作品を毎回見るのが楽しみなんです!デジタルにも非常に造詣が深く、このコラムでも連載で是非Lectureをお願いしたいと考えていますので、ご期待ください!

ではどうぞ!

「Hassy人語」(その1)by Hossy

☆‥Hasselbladと聞いただけで、胸を熱くするフォトグラファーは少なくないですよね。舶来の高級品だったから、持っている・いないに関わらず、人それぞれの想いが複雑に感じられるメーカーだし。今でも新しいHasselbladは出続けているけれど、「往年の輝きはどこにいってしまったのか…。」との思い込みが、最近、個人的には多いような気がします。

 

hossy


☆‥操上和美さんをはじめ、藤井秀樹さん、須田一政さん、前田真三さんと、名前を挙げればきりがないですが、自分が若かりし頃好きだった名フォトグラファーは、みんなHasselbladを使っていました。よく目にした化粧品のポスターや知ってるレコードジャケットの写真なんかがHasselbladで撮影されてるなんて、あたりまえ…そんな時代でした。貧乏学生のHossyも何かのCMではないが、「いつかはHasselblad!」を胸に写真道に励んでおりました。とにかく、高くて買えなかったのが、悔しかったかな。でもこの悔しさがHasselbladを選ぶこだわりになって、今も続いているのは間違いなしです。

 

hossy


☆‥自分が今所持している機種は、500CMとSWAです。(写真1、2)個人で所有ができたのは30を過ぎ、40近くになってから、やっとでした。いずれもXlemの川島さんから譲っていただいた名器です。(ココがポイントで、買うというよりこれだけ上等な絶版のブツを譲ってもらった〜!という感覚です。それほどXylemのHasselbladは、凄いのだ。その辺は後日、追々お話ししたいです。)まあとにかく、若かりし頃植え付けられてしまったこだわりが、Xlemを選ばせたといっていいと思います。


☆‥デジタルカメラの出現とその進歩が、写真を取り巻く業界全体を変えてしまいました。自分もその変化を予測していたものの、これほど速い時代の変化が来るとは。一番の衝撃は、フィルムがなくなってきてしまったことでしょうか。コダクロームをはじめ、220フィルムやポラロイドまで。Hassyな人にとって、これほど悲しいことはありません。


☆‥さて、そこで2つの提案があります。ひとつは、コダクロームの復活です。スライドフィルムの中、特殊な現像方を用いて処理されるこのフィルムは、米国のKODAKを動かし、国内では現像していた堀内カラーさんなどのプロラボ関係者を動かさないと実現できないでしょう。そこのところ、川島さんのパワーでなんとかお願いしたいところです。これにはXylemの会員制度なども新設し、導入してみたらいかがでしょうか。


☆‥もうひとつは、往年のVシステムのデジタル化です。これには賛否両論のことと思います。しかし、フィルムが無くなり、現像所が激減する今、宝であるVシステムの財産を活用するにはベストな方法です。実際、フィルムで撮影しても、今ではスキャンしてデジタル画像で写真作品にする時代ではないですか。デジタルバックとまではいかないまでも、自家現像して、フラッドベットスキャナーやブローニー対応のフィルムスキャナーなどに頼りましょうよ。


(つづく…)

 

*******************

by Hossy【PSJ(日本写真協会正会員)】

*******************