目下小生、店頭にディスプレイするHassyを充実させるべく日々パトロールに勤しんでおる訳でありますが、最近興味深いケースを体験したので今回はそのご紹介と行きましょう。

常連某氏のアポの数分前に届いた500CMのBodyの箱付き、外観すらチェックする間も無く届いたばかりのソレを見せた途端、某氏の悲鳴「これピンが出ない」!「ぬぁにぃ〜!!」こちらは腰が抜けそうになって真っ先にミラーを見て、瞬間椅子から転げ落ちそうになった!恐らく今まで見てきた数千台の中でもトップクラスの落ちっぷりで、ミラー枠の底にくっついてる状態!しかもBody内部の上面にあるべきテレンプも無いからミラーアップ時の音がこれ又強烈な事この上無し!1 Km先の野鳥も飛び去っていくだろう、と思う程!これでは日没までヘリコイド廻しても絶対にピントは合わ無い!

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Bodyのピンはこのミラーが定位置に来て無いと必ずこうなる訳。もう一つ大事なのにスクリーンをセットした時の平面性が正確に出てるかどうか、というのもあるけれどミラーが決まって無いといくら平面性を出したって意味が無い。ところが時にこのスクリーンの調整だけでピン出ししてミラーは放ったらかしなんてのも今まで数多く見てきたから要注意だよ。おお、怖っ!

しかも巷で売られてる中古Hassyの8割以上は「ミラー落ち」してるからね。だからBodyを買ったら先ずは試写して、ちょっとでもピンが怪しいと思ったら信頼できるリペアマンに診断してもらう事。只、そのリペアマンも中にはそれが全く判っていない人が多いからこれ又要注意。これは自分が色んなリペアマンに出して、文字通り「勉強/学習」するしか無い。どこかの監督やコーチみたいなのに引っかかったら大事なHasyyが・・・!!

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さて昔に撮った記録の中からミラー部とミラーそのものの画像を引っ張り出してきたんだけど、ミラー部はいくらアップしても判りづらいので現物で確認するしかないけど、要するにミラーを収めるFrameに3点のポッチがあって、このポッチにくっついてる状態を見る訳。ミラーそのものの画像、これは汚いのを新品と交換した際(当時は新品がまだあったのよ!)の記録だけど、このミラーをFrameにテレンプを貼ったその上にセットしてミラー自体を3点のポッチが押さえ込む、って機構。そのポッチの大きさは非常に小さいのの見難いとは思うけど、ミラーの左右と先端部によ〜〜く見るとあるからね。で平面性を追って行く訳さ!

そうやって修理が完了したらその状態をよく目に焼き付けて覚えておく事。そうすれば巷のHassyの症状が判るでしょ。「コレ、ちゃんと調整してあるから」なんて言われても自分の眼で覚えてれば怖いもの無しでしょ!