最近、時代を遡るのが一つの「流れ」になってるのか?楽器も特にサックスの連中なんかはとにかく「古けりゃ何でも」とばかりに、とっくに味のしなくなったガムみたいなヘロヘロの楽器を100万円以上という相場で買いまくってる! こと木材と違い、金属はある程度の期間、振動(演奏)を続けると、草笛同様へタッてしまってモワモワの鼻にかかった音しかしなくなる。これをDarkなサウンドと錯覚して「あの時代の音がする」なんてやってるんだけど、これはDarkでなくてDullな音なんだけどねえ!ギターでもレスポールの50年代後期ものは相場が2,000万円代ときたもんだ!フレットすら換えずヴォリューム・ポットもガリの出たまんまでね。

まあコレクターさんってどの分野にも居るけどさ、手を入れて正規のレギュレーションをしてやれば、今でも最高の結果を出してくれる個体もまだまだあるんだけど、それは「オリジナルでなくなるから」とかでマンマで「保存」してるんだよなあ。 以前にも書いたけど、私なんかはどう考えたって、60年代のベンツ買ってタイヤはおろかブレーキパッドやオイル類までマンマなクルマで東名走る勇気はない。

てな訳で今日紹介の1000Fは完全レギュレーション済みで幕も新品に交換済み!これがホントの1000Fの操作感なんだよね。しかもレンズはOpton Tessarのビカビカがセット!これは撮ってみれば一発で判るほどの名玉中の名玉。それにキャリング・ケースにはレリーズや各種フィルター、スポーツファインダーに幻のアイテムPLのかぶせタイプまで付いてんだから強烈だよね。またキヨミズしちゃったけど、もう無いよねこんな機会。だから後悔はしてまへん!?