前回のSWC/M(blk)で書き忘れた点があったので今回はその追記から。
結論は、903とは同じCFでも硝材が全く違うということ。これは意外にも余り知られてないんだよね。まあ一説に「この時代のは手磨き」なんてのもあるけど、とにかくコーティングも硝材の質も全く違う訳。それは前玉をクリーニングしてみると手に伝わる感覚からして判るんだけど硬度や組成が全然違うものなんだよね。それが描写にどう出るかは、好みの問題!?
ついでながら、レンズをクリーニングする際に何を使ってます?スウェーデンでは、流石に環境保護、森林保護の点から揮発性の薬剤は年間使用量とかを逐次届け出しないといけないので日本みたくエーテルやアルコールなどでバンバン磨くなんて事は御法度!じゃどないすんねん、というと蒸留水を使う訳。先日もお客さんでその道のプロの方とも話してたんだけど完全に精製した「水」の洗浄力ってハンパじゃないとか!但しすぐに蒸発しないので吹き取りを速やかにやらないと跡が付いてしまうので注意が必要。とはいえ最近は超極細繊維のクロスなんかが色々発売されてるから、これで洗浄後にサッと拭けばビカビカになるから安心だよね。とはいえ余りレンズのヨゴレに過敏になるのも意味無いと思うよ。大体、新品レンズの中球とかをライトに当ててみれば判る通り、そんなにスカッとしてないのは御存知の通り。ある超神経質なユーザーがそれが気になってしょうがないので買った店からメーカーに送り返してもらって何年か後に届いた返事が"No Problem !"だったとか!まあ眼鏡のヨゴレだってよっぽどでないと 気付かないんだからそれが描写に影響する訳もなし。レンズはあくまで撮影の「道具」だからね!鑑賞の為のものではないのであしからず。

さて今回はこのSWCだ!あえて何も書かないけど・・・!!