ベトベトと纏わり付く様な嫌な暑さと天気の悪さで「写欲」も減退してる今日この頃、今回は「露出」について。
露出計を持って撮影するのがアタリマエの人にとって、その露出計のクセを把握していないと失敗するので御注意!
画面のどの辺りにポイントをおいて露出値を割り出してるのかは個々の露出計によって違うのは御存知のところ。「平均測光」「部分測光」「分割測光」などなどパターンも多いが、各々同一パターンでもメーカーや機種によってクセがある、という事。
そのクセを掴んでないと12ショット全滅!なんてことになる訳。表示値をみて、一段開けるか半段絞るかなどの微調整が無意識にできるくらいに使いこなさないとね。とにかくこの露出計に頼り切るのもいいけど、やたら神経質にジーッと考え込んでて全くレリーズしないなんてのも困り者。被写体の前でフリーズしてる中に被写体が何処かへ行ってしまうよ!
そんな苦労もいいけど、「脳内露出計」の方がずっと正確だったりする。以前NHKの番組でブレッソンの言ってた「光をよむ」訓練をすると実に快適!例えばISO:100でこの明るさなら250分の1で絞りは5.6の場合、こう写るんだなって頭に憶え込ませれば、あとはそれを基準に暗い・明るいを段階的に露出を移動させて記憶していく訳。これってライト・バリューのチャートよろしく頭と体に露出の「階段」を作る作業なんだよね。その為に例え100ロール使ったところで、自分の「脳内露出計」完成の為には安いもんでしょ!我々の先輩はその「カン」が強烈に鋭かったんだと思う。でなきゃあんな「決定的瞬間」をものにはできないでしょ。いちいち露出計で測ってる暇なんかある訳ないんだから。
とにかく「動物的感覚」、これをもっと磨いていきましょうや。でないと「機械」を使うんじゃなくて「機械」に支配されちまうよ!
今週は500CMセットのキレイなの。例によってドック入り中につき参考画像で失礼します。