やっと暖かくなるや花粉と黄砂の洗礼とは、まったく受難の日々!前玉やスクリーンのチェックはお忘れ無き様に。
今日は画像の500CM Blackの強烈ミントの紹介!去年の箱付き、完全未使用のと同等くらいキレイなもの。しかもブラックのワインディング・クランク付き!意外にもこの黒いクランクは知らない人が多いけど、ちゃんとペイントされたのが付いてるのはこの70年代初期ものに限られてる訳。これも多分、買ったはいいけど家の押入れで冬眠してたんだろね。この手のハッシーはバッチリ調整してやれば最高にミントな「使えるハッシー」に生まれ変わるから凄く有難いんだけど、何で使ってもらえなかったのかを想像すると可愛そうになってしまう・・・。ブランド名で買ったはいいけど飽きられちゃったんだろうか・・・?
この世には「見栄」命の人がいて、車はベンツ、時計はローレックス、住むのは世田谷で、カバンはヴィトンなんて絵に描いた様な輩が「ライカもいいけどハッセルもね・・・」なんてノリでハッシーを買いにくるのも居るんだけど、ウチはこの手の連中には非常に冷たいのでアシカラズ。こういう巨匠は銀座あたりの名店で金ピカの503でも買えばいい。



このバブリシャス(?)人達は「自分」が何を撮りたいのか、又その為にどうして行けばいいのかとかはどうでも良くて、常に「裸の王様」でいる事が最終目的故、フィルムを入れる必要ないんだから、ある意味幸せな人々ではある。
でもホント「写真」って怖いよね。その人の全てが出てしまうんだから!ウチのお客さんの写真を見せてもらう時、ホントそれを痛感する訳。幸い「裸の王様」は、そんな理由でウチにはほとんど生息していないので「写真」でなく、シャッター押しただけのシロモノを撮ってるひとはいない。年齢に反比例して好奇心が強烈に旺盛な人、被写体への執拗なコダワリのある人、ハッシー買ったばかりの歓び爆発の人、などなど性格の几帳面なところや暖かさがそのまんま写ってるんだよね。それを「写した」のか「写っちゃった」のかは別にしてもホントびっくりする程その人となりが出る。
とにかく「見栄」で買った人、ウチに売ってくれ!真のハッシー使いに渡してあげてくれ!