久々にコラムを更新すると、「とにかく何か書け!」とのリクエストをやたらと頂戴した。
とはいえそんなにネタも無いし・・・。宣伝かねてSWCでも又復習してみやしょうか。
このSWC、なんと1961年生まれの今年46歳。いやはや肌艶の無いことはなはだしく、チョイ悪どころか極悪な面構え!
ま、大体これでコレクター諸氏は引くわな。撮りもしないのにやたらとキレイなのに拘る人はここでご苦労さん!
で、この極悪野郎、恐ろしく内臓が丈夫で、各ギアやスプリングが絶好調状態。ちょこっと手入れしてもらうと操作感は抜群に仕上がった。それにアッシがこれをなんで仕入れたかの一番のポイント、それはこいつの眼!コレくらいの歳のはほとんどが「白内障」「緑内障」を患っていて、バル切れやレンズが真っ黄色!なんてのが多い。しかもシャッター羽根の削りあとがワイパー跡のようにクッキリ、ってのがほとんどなのに、こいつは全くキズが無い!!これには流石に驚いた次第。



それにもちろん鏡胴はワンピース仕様で、表示部は当然彫刻!おまけに初期型のみの特徴:絞込みノブがなくてメクラ板で塞いであるやつ!早速試写したら、例の空の色なんてモー腰抜かすしか無いでしょ!ま、T*に夢を感じてる人にこの辺の凄みは絶対に解らない。どっかのメーカーさん、「T*の神話」なんてやってた程だから、コーティング命の人はそれを信仰すればいい訳で、大体そのメーカーさん、とっとと止めちまったでしょカメラ造りをさ・・・。よく弦楽器でもニスやラッカーなどの塗料が鳴りの良さの秘密だなんてあるでしょ。製作家のほとんどが頭にきてんのはソコな訳。「素材」と「組み立て技術」のこの二つが最も大事で、彼らはその二つに心血注いでひとつの楽器を作り上げている訳で、それが塗料だなんてあまりにヒドイやねえ。トランペットでも真鍮剥き出し(RawBrassFinish)が一番いい音するんだわ!ドラムでも同じで、ペンキ塗ったシンバルなんて見たことも無い。まったく鳴りまへんがな!光も同じなんだけどね、全く。
ともあれハッセル黎明期の鬼の様なコダワリの結晶はヤッパ凄すぎるし、今はそんなのは逆立ちしてもムリって話。では!