いやあ、実に久々のコラムで恐縮です。又多方面よりのリクエスト、ありがとうございます。今後はマメにやらせていただきますので、よろしくお願いいたします!
という訳で、昨今のハッセル事情。ご存知の様に一時の"俄かブーム”も落ち着いて、本当のハッシー・フリークがじっくり撮影に専念できる環境となってきた今日この頃ではありますが、反面今度は巷にまっとうなハッセルが少なくなってきたと思いませんか?
とにかく美品が命のザイレムとしては、キレイなのがとにかく少なくなってきた事が痛恨。ボコボコでもちゃんと調整してあればいいけど、1秒が5秒くらいあるレンズとか、バックシャッターがしゃくれ顎のとか、ピントのてんでこないスクリーン移植されたボディとか、とにかく怪しいのがやたら増えてる事。シリアルとエレメントの辻褄が合わないレンズや、ひどいのになるとT*の表示を明らかにあとから刻印してあるのまで出没する始末!とにかく買う方がじっくり確かめてから購入すること。ご用心、ご用心!
で、今回はSWC用のファインダーについて。写真左が後期型で右が前期。一見後期型が大きく立派に見えるけど実は上げ底!前期型はビッシリ詰まってます。持ってみればイッパツで判るほど重さが違う。こんなパーツにも「合理化という名の手抜き」は厳然と存在してる訳であります。あとの違いは、後期型にはラバーのキャップがついてるところ。メガネの人はレンズにキズがつきにくいかも。でもモノとしての存在感は圧倒的に前期型。まあ、選択はご自由に!
ところで1日に何度も電話やメールで問い合わせのあるのがコシナのファインダー。



何でもそうだけど製造中止になると飢餓感からか無性に欲しくなるものらしい。ウチを初め、お客さん各自でも要望を出されてはいるものの、「ロットが揃わないと・・・」との理由でケンモホロロ状態。すると持ってる奴が法外な値段をつけてきたり、もし再発売されても以前の3万数千円なんて値段では出てこないかも。ならそもそもなんで最初に発売されたのかが判らないけど、それなら我々でなんとかするしかない訳で、ファインダーを作ってくれるところは国内はもとより海外にも案外多いことが判ってきた!ま、も少しお待ちを!モノとしての存在感重視で絞りやシャッタースピードの表示も確認できるファインダーを・・・。