最近訳のわからない情報が流されHassyファンが右往左往させられているので、ここでその一部を紹介しそのウソを明らかにしておこう。

「500Cの初期型でボディ正面に穴が2つあいているのは全てポンプ(エアダンパー)つきだ」
あの、夢を壊して悪いけどこの穴は「幻のワインダー」を固定する為に設けられたもので空気穴じゃない!この辺りの状況は「コンペンディウム」に出てるけど、要するにこのワインダーは企画段階でオジャンになり反面ボディ・シェルは相当数の個体にその穴があけられてしまった訳。だから「穴」と「ポンプ」は全く無関係。大体Hassel社いわく、「そもそも欠陥品のポンプ式がなんでそんなに騒がれるのか」という点。コンプレスの量が毎回バラツキを生じて、使ったことのある方はわかるだろうけどやたらバックシャッターの作動音がデカイし当時もよくフリーズしたらしい。で現在のスプリング式に「進化」した訳で、この手のは一部の好事家にまかせて我々実際に使うHassyファンは手を出すべきじゃない。そもそもこのポンプ式を云々した方々が修理不能といってるのがその証。爆弾抱えての撮影はストレスを生むだけ!

ところでマウントの部分が初期ものは現行と違うのはご存知のとおり。開口部が一回り小さくてレンズとの連係ピンが出てる。この受けとなるレンズ側の穴だけがその後長きにわたって名残(?)として残っていたのは謎・・・。

「Cレンズのマウント面に接着剤がぬってある??!」
ウチで買ったお客さんがそう言ってきた。見るとガバナー部を固定するビスがラッカーでシーリングされているのを指してるらしい。オーバーホール時にマウント面のビスはシーリング材やラッカーなどが塗布され時期によってはグリーンやイエローなどの色分けもされていたらしい。

お客さん、接着剤で固定できるほどハッセルのマウントはヤワじゃないですよ・・・!いわくそれをきいた某店のニーチャンが「オレは今まで何百台もみてるけどそんなの初めてだ!」と言い切ったらしい。このニーチャンの頭のビスこそシーリングが必要。こんなのが雑誌で知ったかぶりするから変な情報が蔓延する訳。ご用心!